恋愛に興味がなく、「年齢=彼氏いない歴」な奴ですが、人並みに恋をしてしまったのです。
今回はよくある片想いの話。
一目惚れ
美大に入学って一番最初の授業。
クラスメイトの顔ぶれをみていた時、ある男子を見た瞬間、ドキッとしました。
この時は「なんだろうこの人…」とちょっと気になる程度。
だんだん話してみたいと思うようになり、話す口実として頼み事をしたんです。
初めて話せたのが嬉しくて、頼み事なんかすっかり忘れていたら、彼は律儀に、授業の最終日に頼んだ物を持ってきてくれたんですよ。
面識のない自分の頼みを聞いてくれるとは思ってなくて、動揺して受取を拒否してしまいました…。
笑って受け取れ、バカ野郎!
同じグループになる
夏休み明けに転機が訪れました。授業で同じ制作グループになったんです。
それからはもう幸せな時間でした。一緒に考えて、一緒に制作して。
学校に行けば話せるんだもん。ルンルンでした。
この授業のおかげで、たまに会った時は挨拶したり、普通に会話できる間柄になりました。
本当は怖い春休み
ムサビは確か12月の中旬に期末試験が終わり、そこから4月の2週目まで春休みになります。
親しい友人なら遊んだりするかもしれませんが、コミュ障なのでそんなイベントは発生しません。
いくら親しくなっても、この長い春休みで空白ができて、関係は振り出しに戻ってしまうんです。
何日かすると記憶をなくしちゃう少女漫画かよってね。いや、笑えないです。
さらに授業が被らなくなって、ますます関わりがなくなってしまいました。
会えないことにもやもやしてる自分に気付き、ああ好きなんだなと自覚しました。
ゼミ選択
専攻の先生と馬が合わなくて、違うゼミを考えてたんですが…。
好きな先生のゼミには彼がいる。でもそれ、下心が混じってない?
悩みに悩んだ末、合理的な理由が見つかり、異端と承知でゼミに飛び込みました。
ゼミ選択に補足すると、専攻外でもその先生に教わりたいなら、どのゼミでもいいと思います。
専攻とは違うゼミにする人も多かったし、先生も「僕の専攻の作品を作る必要はない」と言ってましたよ。
全く関わりがなかった2年を経て、週1で会えるようになった。
ゼミで遠足に行ったり、飲みに行ったり、卒制終了後にはカラオケに行ったり、本当に楽しかった。
ドキドキイベントはなかったけど、ただ一緒にいられるだけで、話ができるだけで、チキン野郎は幸せだった。
何もできず卒業する
勇気がなくても、自分の容姿に自信がなくても、それとなく自分の気持ちを伝えればよかったかな、と少し後悔してたりします。
卒業後も今どうしてるかなと考えたり、写真を見てはふふってなったりしてるんですよ…。
大人数が苦手な自分は、学科の懇談会にも行けませんでした。
学生らしい最後ができなかった。それを引きずってるのか、何度も卒業の夢を見ます。
全国各地から集まる美大で、同じ学科で出会えたのはすごいことだと思うんだよ。
だから、後悔しないためにも行動した方がいいと思う。
とか言っておいて、やっぱり自分にはそんな勇気ないけど。
だから、もしまた会えた時、自信もって話せるように、自分を磨いていこうと思います。
美大生も恋するんです↓