未経験から1年でデッサンができるようになった普通の人です。
といっても、静物デッサンだけ得意です。
手はギリできても、石膏像なんか先生に「東洋人?」と言われました。西洋人です…
なので静物デッサンを中心に、初心者向けの技術的なことから、中級者向けの意識改革をアドバイスをしようと思います。
あくまで自分が見い出した結論なので、人によって合う・合わないがあるけど、何かの参考にしてね。
鉛筆の濃度を活かす
B系はザラザラした紙の質感を活かすことができる。(レンガなど)
色が濃いので、最初の陰影付けでよく使う。
ハチの巣みたいな木炭?なんすかこれ
H系は紙の凹凸を潰し、B系の濃さを維持したまま陶器などツルっとした描写ができる。
また、爪や手の細部、目立たせたくない陰影など、最後の仕上げでよく使う。
Fは中間色なので、目立たせたいところ(出っ張ってる部分や角など)に使う。
自分はよく、ガラスの映り込みでFさんにお世話になった。
BでもHでも、力加減を変えれば鉛筆1本で濃淡ができるので、場所ごとに使い分けよう。
質感を出す
鉛筆をのせたところをティッシュで擦ると、しっとりとした質感を出すことができる。
全体が黒い物や、B系のザラザラを消したい時に有効。
ガラスなど無機質でツルっとしたものは、真っ直ぐなストロークで。
木などザラザラしたものは、細かくタッチを重ねるといい。
みんな大好き映り込み
見た通りに思い切って描くと、一気に魅力が出てくるのよ。
最初、ガラスに苦手意識があったけど、Fさんを使って「こう見えるからーー!」とぐりぐり描いてたら、ガラス作業が一番好きになりました(笑
地面に反射の光を入れてやれば、もう完璧。
便利グッズ
ノック消しゴム
はみ出しなどの緻密な消し作業ができる上に、モチーフの文字入れや、パキっとした反射表現で重宝する。普段の落書きでも大変便利。
反射表現。手と透明袋
ティッシュ
擦ることで、しっとりとした質感が出せる。鼻もかめる。
クオリティよりも画面の完成度
どんなに良いものを作っても、完成されてないと「作品」として見てもらえない。
一点ばかり着手して、中央だけ出来が良くて、周りは白いまま…なんてことにならないように。
作品を遠くから離れて見て、変なところはないか、見え方が悪くないか気にしながら、全体をバランスよく仕上げていき、最悪 完成して見える段階に持っていってから、仕上げでクオリティを高めていく。
明暗を出す
自分の欠点は、明暗が弱くて見栄えが悪いこと。
全体の濃淡が同じで、何を目立たせたいのかわからない状態。
それを改善するべく、頻繁に作品を遠くから見て、画面が締まって見えるか確認。
ちまちまと作業してしまいがちなので、思い切って大胆に色をのせることを意識していた。
反省会をする
ただ闇雲にデッサンするのは前期まで。
後期からは、講評で言われたアドバイスを元に自分の欠点と改善法を考えてみよう。
例えば、何時までに全体に色を置くとか、明暗をはっきりさせるとか、課題前に目標を決めると少しずつ上達していくよ。
自分は休みの日に、今までの作品を写真に撮ってプリントし、ノートに切り貼りして、講評で言われたことを書き込んでいった。
先生からのアドバイスをクロッキー帳にメモしても、右から左へ流しちゃってたので、改めて己の欠点と向き合ってみた。
それから日々の目標と反省をするようにしてから、作品が良くなっていった。
描き続ける
手ごたえを感じなくて、不安になるかもしれない。
自分も3時間デッサンは、1月下旬になっても時間内にぱっとしたものが描けなかった。
それでも予備校と家を往復しながら描き続けて、試験前の2作品辺りでしっくりきた。
何か目に見えて変わったわけではないけど、「よし、これならいける!」って思えたんだよね。
最後まで諦めんなよ!(cv.松岡修造)
自分を信じて
プロの教授陣からすれば、受験生の力量はたかが知れてるわけで。
作品の評価って、最終的には教授の好みだったりするから…。
少し肩の力抜いて、適度に休息をとってね。
最後に!作品の裏には日付を書くんだぞ!
「何の意味があるんだよ面倒~」って思ってると、就活でポートフォリオ作る時に作成日が書けなくて詰むからな。