映像学科卒の普通の人です。
自分の代の話なので、今は体制が変わってるかもですが…
良いところも悪いところもぶっちゃける!
選んだ理由
元々、商業アニメが好きだったというのもあるが、きっかけを辿ると
・小学生の時に、ハリーポッターの映画を見て感激した
・中学生の時にボカロにハマり、PVを作ってみたいと思った
とにかく自分で映像を作ってみたい!と思った。
今の時代、パソコンがあれば自分で作れるけど作り方を知らなかったし、画力もモチベーションもなかったので、美大に入って勉強したいと思った。
授業内容
「映像学科」という名の通り、映像に関することを幅広く学ぶ学科。
実写、アニメーション、CG、プログラミングなど興味ある分野を選択して、授業を取る方針。
いろんなことを学べるので視野が広がる・知識が増えることが利点。
逆に言えば、本当に学びたいことを集中的に学べないのが難点である。
卒業に必要な単位を満たすため、嫌でも興味のない分野を履修しなくてはいけない。
また、1つしか授業を履修できなかったり、回避できない必修授業があったりする。例を挙げると…
1年
クラスに分かれて写真・アニメ・Flash・実写をローテーションで学ぶ。
2年
必修のドラマ授業あり。後期は用意された授業を履修。同じ分野は取れない。取れても回数上限がある。
3年
学びたい分野を1つに決め、進級制作に向けて授業という名のゼミを受ける。
4年
ゼミに入って卒業制作。
自分はいろんなことをやりたかったので、これでもよかったけど…アニメ以外の分野が肌に合わな過ぎて苦痛だった。
アニメーション専攻から見た映像学科
1年
初めてアニメの授業を受けるのは1年の時。
美大に馴染もう!って感じで、グループに分かれてコマ撮りアニメを作る。
入学したてで希望に溢れていた時期。楽しかったなぁ…(遠い目)
2年
4つの履修枠のうち、2つだけアニメを履修できた。
それが酷い内容で、2年にもなってパラパラアニメを作ろう!だよ。
デジタル作画じゃなくて、使っていいのは紙と描写用具のみ。
最終的にはスキャンして動画にするから完全アナログではないにしろ、音なしモノクロ。
待ちに待った年内最後の授業なのに拍子抜けする内容で、アニメを学びたかった自分は呆然とした。
あれ…2年も経ってこれしか学べないの?
3年
やっと1年間アニメ授業になる…と言っても、後期の進級制作に向けてネタ出しをして終わる。
外でスケッチしたり、写真撮ったり、粘土をコネコネしたり…。3年にもなって何やってるんだ自分は。
アニメーションらしい授業をしたのは、進級制作後の3年最後の授業。
グループに分かれてデジタル作画したりCGしたり、まさしくアニメを作る。
11人もいるから意思疎通が大変だけど、中々に面白いものができた。
というわけで、「アニメをがっつり学びたい人は専門学校に行った方がいい」と思った。
作画など技術的なことを教わってないのに、いきなり作品提出を求められるんだよね。
あと映像学科に限らず、何か自分の好きな物、強みを持っていた方がいいよ。
動物が好きでも、ロボットが好きでもなんでもいい。
作品を作れと言われて、何かモチーフがないとすごく苦戦するから。
良いところ
専門学校は一分野に特化してるので心変わりできないけど、美大はいろんなものに触れて刺激を貰い、視野を広げることができる。
実写のシナリオをアニメに活用したりと、他分野を融合して作品を良くできる…かも。
また、各分野のプロフェッショナルである教授陣からアドバイスを貰うことができるよ。
え?これだけ?
美大は生徒が自主的に動くところだよ。良くするのも悪くするのも君次第さ!
学科の雰囲気
自分の代は、男女仲も同性同士もまずまずかな。
うおー盛り上がっちゃおー!って感じじゃなくて、距離を保ったクールな感じ。
映像って籠り作業だから、じめっとした印象があるのかな~。
服装は黒が多い。美大あるある。他にもあるよ↓
基本みんな優しい人達で、ほんわか和やかな雰囲気。
エネルギッシュで元気な人達もいる。美人さんもいる。
ゼミ
上述した通りアニメゼミに行きたくなかったのでCGゼミに。
この年は、他のアニメ勢も違うゼミに行くのが目立った。
CGの先生はフリーダムな方で、手描きアニメの自分でも快く迎えてくれた。
分野が分野だから男子が多かったけど、和やかなゼミ。
ゼミ室にカップ麺やケトルを常備したり、プロジェクターを使ってゲームしたり、お花見したり、鎌倉からの中華街でご飯食べたり、鍋パしたり。
卒制しろ!って感じだけど、すごくすごく楽しい学生生活だった。
詳しくはこちら↓
みんなと会話して刺激や発想が欲しい人は、ゼミ室があるところを。
1人黙々と作業したい人は、面談式のゼミを選ぶといいよ。
もっと映像学科をぶっちゃける!