普通の家庭で普通に育った奴が、なんで美大に行こうと思ったのか。
今回は、過去の心境を徒然なるままに書き綴ってゆく回です。
他に学びたいことがなかった
正直な話、これが一番の理由。
絵描くのが好き、物を作るのが好き、はもちろん大前提としてね。
そうじゃなきゃ美大を目指さないよね。
美大に行って何か学びたいものはなかったけど、かと言って普通の大学で何を学ぶんだ?って思った。
妥協して普通の大学行って、興味もない授業を受けて、ウェーイな人達と無理してつるんで、4年間そんな日々でいいのか?
だったら、美大で好きなことを学んだ方がいいんじゃないか。そう考えた。
そして、あわよくば自分の好きなアート関連の仕事に就ければいいなって思った。
こんな拍子抜けするような理由だけど、「普通の大学に行きたくない」
それが予備校時代の原動力になった。どんだけ嫌やねんw
周囲の反応
・親
美大に行きたいって言ったら、賛成も反対もしなかった。
親子仲は良くも悪くもない関係だし、興味ないんだろうね。
幼少時代、子供のアトリエに通わされてたこともあって、「行きたいならいいよ」すんなり承諾してくれた。
・教師
3年の担任が体育教師でね…。嫌な予感しかしないよね。
絵に描いたような熱血タイプではなく、どこかズレたゆるーい先生だったけど。
「働きながら趣味として絵画教室に行ったら?」って言われた。美大に行ったら食べていけないよ、と。
まあ間違ってはないけど当たってもない。
で、「お金もかかるよ」って言われた。ここで涙腺が崩壊した。
ああ、頑張れって応援してくれないんだなーって。
お金に関しては本当に心を痛めてて、美大に行くって言い出せなくて、悩みの原因に触れられて泣いてしまった。
三者面談で隣に親がいたから、先生が急にフォローし出したけど、最後まで背中を押してはくれなかったなぁ。
美大に来てよかった
美大に行きたいって言っても、学費とか就職とか不安要素ばかり。
親はあまり良い顔しないだろうし、反対されるかもしれない。
お金なら奨学金を借りればいい。美大でも就職しようと思えばできる。
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行かなかったことを後悔して引きずるなら、美大に行ってほしい。自分はそう思う。
やっぱり、周りに同じ意志を持った仲間がいるっていうのは、すごく刺激的。
みんな物作りが好きだし、音楽やVRゲームを作っちゃう強者とかいるし、ユニークで中身のある面白い人ばかり。
普通でこれといった特技もなかったけど、好きなこと見つけて、ハンドメイド仲間ができた。
毎年、芸祭のフリマは大盛況だったし、仲間と学外に出展したりした。
からっぽで一匹狼な自分ではありえない経験ができた。それだけでも美大に来て本当によかったと思ってる。
だから、美大に行こうか悩んでいる人に背中を押したい。
何か見つかるはず。新しい自分に出会えるはず。
ただし、美大ランクには気を付けて
家庭の事情もあると思うけど、学費が安い、浪人したくないからって無名の美大に行くのはやめた方がいい。
オープンキャンパスに行ったことあるけど、活気がなくてびっくりした。
就職だって難しくなる。ネームバリューはでかい。
できれば芸大・ムサ・タマに行ってほしい。無理強いはしないけどね。